
一年で昼が最も短く、
夜が最も長くなる冬至(とうじ)。
2015年は12/22(火)が冬至になります。
冬至といえば、
江戸時代から続く習慣『柚子(ゆず)湯』が有名です。
『ゆず湯に入ると一年間風邪をひかない』
という言い伝えがあり、銭湯でもゆず湯をしてくれる所もあります。
実際、ゆず湯に入ると、
ゆずの香りによるリラックス効果があるし、
上がった後も身体がポカポカして心地良いですね。
今回はゆず湯の作り方と、
その効能について書きたいと思います。
ゆず湯の作り方
ゆず湯の作り方には二通りあります。
- ゆずをお風呂に浮かべる方法。
- ゆずを絞ってお風呂にゆずの絞り汁を入れる方法。
ゆず湯と言えば前者を思い浮かべる人が多いかと思います。
では折角なので、両方の作り方を説明しておきましょう。
1.ゆずをお風呂に浮かべる方法
こちらはまぁ、そのままなのですが、
基本的には、ゆずをいくつか用意してお風呂に浮かべるだけです。
これだけでも、ほんのりとゆずの良い香りがしますが、
ゆずの皮に切れ目を入れたり、半分や輪切りにすると効果的です。
ただし、半分や輪切りにする場合は、
目の細かい洗濯ネットなどに入れたほうがいいかもしれません。
お風呂の中でゆずの中身が出てきますからね。
このあたりは、
見た目を取るか、効果を取るかって感じですね。
なお、ゆず湯に使ったゆずは縁起物とされているので、
そのまま捨てず、塩で清めてから捨てるのが良いようです。
2.ゆずの絞り汁を入れる方法
こちらの方法は、
ゆずの香りや成分がダイレクトにお風呂のお湯に入るため、
効果抜群である反面、
見た目を楽しみにくいというデメリットもあります。
また、ゆずが効きすぎて、
肌の弱い人だとヒリヒリする事もあります。
作り方は以下の通りです。
- ボールなどに熱湯を入れて、その中にゆずを数個入れます。
- 15分〜20分ほど蒸したら、ゆずを取り出して冷まします。
- ゆずを半分に切って布袋(無ければ大きめのガーゼ)に入れます。
- お風呂で布袋を絞り込んで、ゆずの絞り汁をお湯に入れます。
- 絞り終わった布袋はしっかり結びます。
- 最後に布袋も一緒にお風呂に浮かべましょう。
ゆず湯の効能は?
ゆずには柑橘系の香りによるリラックス効果だけでなく、
以下の効能を併せ持っています。
- 保温効果(冷え性予防)
- 美肌効果
- 疲労回復
- ダイエット効果
- 神経痛、腰痛の軽減
江戸時代の人達がこの様な効能を知っていたのかは分かりませんが、
昔からの伝統、習慣は理にかなったものが多いですね。
ゆず湯は入るタイミング
冬至の日に作ったゆず湯。
せっかくだから、
翌日の朝や昼にも入りたくなりますね。
でも、日中に入る場合にひとつ注意があります。
それはゆずに豊富に含まれるビタミンCが関係しています。
ビタミンCは肌に良いものですが、
紫外線への感受性が強くなってしまい、
紫外線を浴びた肌がシミになりやすい
という欠点もあります。
ですので、肌が気になる方は、
日中(外出前)のゆず湯は避けたほうが無難かと思います。
まぁ、これはゆず湯というより、
日中にビタミンCを摂る事の欠点ですが^^;
最後に
寒くて長い冬至の夜。
ゆず湯に入って身も心も癒されてみてはいかかでしょう?
『用意する暇かま無い!』
という場合は、
近所の銭湯でもゆず湯をやってる事があるので確認してみましょう。