
僕はシステムエンジニアという仕事柄、
会社ではWindowsを使っての仕事が多いです。
あまりクリエイティブな仕事はしないのでMacを使う機会も無く。。。
でも自宅では、興味本位で買ったMacBookProを愛用しています。
ところが、たまに仕事絡みの調査などがあるので、
どうしてもWindows環境が必要なんですよね。
という事で、
VirtualBoxにWindows8.1を入れて一年ぐらい使ってました。
基本的には不満は無いのですが、
バリバリ開発しようとすると、仮想環境ではちょっと物足りないんですよね。
色々と調べてみると、
BootCampにインストールしたWindowsを、
VirtualBoxから起動できる という情報が!!
普段ちょこっと使う時は、VirtualBox上で済ませ、
バリバリ開発する時だけBootCampで起動すれば、
本来のパワーを活かして作業ができる!
なんて素晴らしい。
で。早速、yasuhallaboさんのブログ記事を参考にやってみました。
Windows7での記事ですが、まぁ一緒だろうと。
各種設定は順調に進み、いざ起動!
スポンサード リンク
!!!
真っ黒画面に輝くエラーメッセージが一行。
FATAL: No bootable medium found! System halted.
なんてこったい。
Windows7はOKでも、Windows8.1はダメなのかい!
誰か助けて〜〜(涙
日本語サイトを物色しても、それらしい記事が見つからない。
・・・終わった?
英語苦手だけど一応調べてみるか。
と、ネット上を検索しまくった結果、起動に成功したとの記事を発見しました。
試行錯誤の結果、なんとか起動に成功しました!!(涙
目次
手順
では早速、VirtualBoxからBootCamp上の
Windows8.1を起動させてみましょう!
前提条件
全て書くとかなり長くなるので、当記事では
以下の前提条件をクリアしているものとします。
- BootCamp上にWindows8.1がインストールされている。
- 最新のVirtualBoxがインストールされている。(当記事はバージョン4.3.26)
準備ができていない場合は、先程、
勝手に紹介させて頂いたブログ記事を参考に進めてください。
あと、BootCampのWindowsを仮想環境で起動する場合は、
Windowsのライセンスがもう1つ必要なのでご注意ください。
※ライセンスが無くても起動はしますが、ライセンス未認証状態になります。
ディスク情報の確認
ターミナルを開きます。([アプリケーション]→[ユーティリティ]→[ターミナル])
Mac上のディスク情報を表示します。
1 |
以下2点をメモっておいてください。
- NAME が EFI となっている行のIDENTIFER(ディスク識別子)
- NAME が BOOTCAMP となっている行のIDENTIFER(ディスク識別子)
※環境により異なると思いますので摘便読み替えてください。
権限の変更
先程、メモしたディスク情報について、権限を変更します。
1 |
ディスクのアンマウント
BootCamp用のディスクをアンマウントします。
1 |
仮想マシンの作成
BootCamp用のディスクから仮装マシン(VM)を作成します。
1 |
※ -partitions の後ろは、EFIとBOOTCAMPのIDENTIFERの最後の文字です。
仮装マシンの所有者変更
作成した仮装マシンの所有者を変更します。
1 |
※ hogeの部分をユーザー名に変えてください。
BootCampのVMを作成
ここからは、VirtualBox上での作業になります。
まずは、VirtualBoxを起動し、左上の新規ボタンをクリックします。
VM名の設定及びOSの指定
- 名前に任意の名称を入れます。
僕の場合はシンプルに「Windows8.1」としました。
- バージョンを指定します。
僕の場合は64bit版のWindows8.1でしたので、 「Windows 8.1(64 bit)」を選択しました。
- 続けるボタンをクリックします。
VMのメモリ容量を指定
Windows8.1に割り当てるメモリ容量を指定します。
僕の場合、MacBookProのメモリが8GBなので、半分の4GB(4096MB)を割り当てました。
使用するHDDの割り当て
ここまでの手順で作成したBootCamp用仮装マシンをHDDとして割り当てます。
「 すでにある仮装ハードドライブファイルを使用する」にチェックを入れ、右側のフォルダアイコンをクリックします。
ファイルを選択するダイアログが開くので、「win8raw.vmdk」を選択します。
VMの設定を変更
前の手順が終わると、メインメニューの左側に作成したVMが表示されます。
作成したVMを選択した状態で、画面上部の「設定」ボタンをクリックします。
設定用のダイアログが開くので、上部の「システム」をクリックします。
拡張機能の「EFIを有効化(一部のOSのみ)(E)」にチェックを入れて、「OK」ボタンをクリックします。
以上で設定完了です!
起動
では、いよいよ起動です!
メインメニューで作成したVMを選択し、上部メニュー「起動」をクリックしましょう。
おぉぉぉ!無事に起動しました!!
※上記画像は、初回起動時のものではありませんが、Windows8.1は問題なく起動するはずです。
スポンサード リンク
最後にひと手間
今回紹介した手順で、BootCamp上のWindow8.1をVirtualBoxで起動する事が可能になりました。
ですが、このままでは1つ問題あります。
ホストOS(Mac)を再起動すると、エラーが表示されて起動できなくなる!
という、なんとも致命的な問題です。
これは、BootCampのパーティションが再起動の度に、ホストOS(Mac)に再マウントされてしまうのが原因です。
もう一度、手動でアンマウントすれば良いのですが、再起動の度に面倒ですね。
という事で、アンマウントからVMの起動までを自動化するスクリプトを作成しておきましょう。
自動起動スクリプトの作成
まず、OSの標準アプリ「スクリプトエディタ」を起動します。 ※古いバージョンのOSだと「AppleScript」という名称らしいです。
Launchpadから、スクリプトエディタを選択して起動します。
僕のMacだと、Launchpad→その他→スクリプトエディタという階層でした。
起動したら、新規ファイルを作成し、以下の内容を入力します。
1 |
※1 1行目、2行目のdisk0s1、disk0s4はご自分の環境に合わせて修正してください。 ※2 4行目の’Windows8.1’はVirtualBoxで作成したVMの名称に合わせて修正してください。
入力が完了したら、デスクトップなどに任意の名称で保存して閉じます。
僕の場合は、「Windows起動」という名前で保存しました。
自動起動スクリプトからのVM起動
作成したスクリプトをダブルクリックで開くと、先ほど入力した内容が表示されます。
この状態で、上部メニューのスタートボタン(右矢印)をクリックすると、VirtualBox上のWindows8.1が起動します。
最後に
BootCampとVirtualBoxでWindows8.1の仮想環境を共有する事が可能になりました。
切り替えの際は、必ずWindows8.1をシャットダウンしてから使うようにしましょう!
また、ご利用に関しては、あくまでも自己責任でお願いします。
以上、お疲れ様でした!!
追記
Windows8.1をWindows10にアップグレードしたら、
VirtualBox上から起動時にエラーが発生するようになりました。
エラーメッセージ:UNMOUNTABLE BOOT VOLUME
BootCampから起動すると問題無いんですけどね。。
再びネットで検索しましたが有益な情報は得られず、
しばし放心状態に・・。
途方に暮れながら、ダメ元で、
当記事の手順をやり直したら、
無事に動くようになりました!!
同じ現象に陥った場合は試してみてください。
あ、もちろん、自己責任でお願いします!