
包丁で玉ねぎをみじん切りにすると、
涙が出ますよね。
料理をしなかった頃は、
「へぇ〜」ぐらいに思ってましたが、
実際に体験すると結構辛いもんですね。
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そういえば昔TV番組で、
ゴーグルを付けて料理している場面を見たことがあります。
いやいや・・。
そりゃ効果はあるだろうけど、
台所でゴーグルはビジュアル的にいかがなものかと。。
で、結局良いアイデアも無く、
十数年間、涙を出しながら料理していました。
ところが先日、再びTV番組で、
とっても簡単で効果的な方法が紹介されていました!
涙を流さず玉ねぎを切る方法とは?
どういう方法かというと、とても簡単。
ガムを食べながら、玉ねぎを切る。
たったそれだけです。
ポイントは口を開けてガムを噛むことです。
さっそく翌日、夕食の準備をしている妻に試してもらいましたが、
確かに涙が出ない気がするようです。(個人差がありそうな気もしますが。。)
涙が出るメカニズム
すでに解決法を書いちゃったので、
もうそれでいいだろーと思いつつも、
せっかくなので、
なぜ玉ねぎを切ると涙がでるのか調べてみました。
玉ねぎを包丁などで切ると、
細胞が破壊されます。
この時、玉ねぎに含まれる酵素とアミノ酸が反応し、
「硫化アリル」という物質が出来ます。
この「硫化アリル」は
空気中に蒸発し易い性質の為、
玉ねぎをザクザク切ると、
空気中にどんどん放出されます。
「硫化アリル」は目の粘膜を刺激するため、
涙が出てくるという訳です。
ガムによる効果とは?
ではなぜ、
ガムを食べながら玉ねぎを切ると、
涙が出ないのでしょう?
理由を調べてみました。
「硫化アリル」が目を粘膜を刺激すると、
体はこれを追い出そうとして涙を出します。
ところが、ガムを食べていると、
涙よりも唾液の分泌を優先する為、
涙が出ないんです!!
「・・はぁ!?」
涙が出ないんです!!
とか言い切っておきながら、
理屈がよくわかりません。
涙が出なくても、
目は痛いんじゃないだろうか・・・?
もう1つの説明として、
「硫化アリル」は水に溶けやすい。(=水と反応し易い)
だから、ガムを食べて唾液を増やすと、
目の粘膜まで行かずに、唾液で止まるという事でした。
目に届く前に、唾液で吸収してやる!!
という訳ですか。
なるほど。
それなら目が痛くならないのも納得です。
ポイントとして書いた、
口を開けてガムを噛むというのも理にかなってますね。
口を開ける事で効率良く、唾液で吸収できますから。
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別の方法は?
先ほど、
唾液の分泌が涙より優先されると書きました。
という事は別にガムじゃなくても、
効率よく唾液が分泌されればいいのでは?
その通りです。
例えば、梅干しなども効果的です。
ガムも梅干しも無いよ!
という場合。
ビジュアル的にアレですが、
割り箸を横向きに噛みながら、
玉ねぎを切るというのも効果的だそうです。
ただし、料理教室では控えたいですね(笑
最後に
涙の原因となる「硫化アリル」ですが、
血液をサラサラにする効果や、
悪玉コレステロールを下げる効果があります。
なので、、
水に溶けやすい「硫化アリル」の性質を利用し、
水の中で玉ねぎを切る!
というのは「酸化アリル」を流してしまう事になり、
栄養的にすごくもったい無いので避けましょう!